Step.1

正しい発声練習をするためにまずは腹式呼吸をマスターしましょう。
この腹式呼吸は正しい発声の50%を占めると言っても過言ではありません。
歌っていて、大きな声を出して喉が痛くなる人は腹から声が出ておらず、
喉から声が出ている事が多いです。
まずは自分が腹式呼吸を出来ているかいないか調べてみましょう。

まずは仰向けに寝転んで軽く息を吸い込んで下さい。
この時、お腹がへこんで、胸が出っ張り、肩が上がった場合、
腹式呼吸が上手く出来ていない状態にあります。

また同じ事を立ってやってみて下さい。
寝転んでいた時には出来ていても立った場合に出来てないことがあります。

息を吸ったときにお腹がへこみ、胸が出っ張る呼吸法を"胸式呼吸"といい、
この胸式呼吸で歌を歌っている人はお腹ではなく、喉で歌っている事が多いので喉を痛めやすくなります。


腹式呼吸

それでは、正しい腹式呼吸のやり方を覚えていきましょう。

  1. 仰向けに大の字になって寝転びます。肩の力をリラックスしましょう。
  2. 次に息を吐きながら下腹部(おヘソの下)に手を当て、少し強めにお腹を押します。
  3. 手を押し返すように息を吸い込み、また自分の手が下がるのを感じながら息を吐き出します。
  4. これを5回ほど繰り返し、お腹に空気を入れる事を意識するようにします。
  5. 慣れてきたら手を離して、同じように呼吸をしてみて下さい。

手を離して自然とお腹に空気が入るようになっていれば腹式呼吸が出来ています。
同じ事を立ち上がった時にやってみて下さい。
立つと途端に胸式呼吸に戻っている事がありますが、
落ち着いて寝てやった事を思い出して下さい。
寝ている時、立っている時、両方で出来るようになればOKです。


腹式呼吸は基本的に寝ながらやるのが効果的です。
しっかり呼吸をするので立ちくらみをする事があります。
立ち上がる時は十分ご注意ください。
また吸い込む時、吐き出す時はゆっくりと吸い込み吐き出すことを意識して下さい。

腹式呼吸が上手くいくと歌う時に喉への負担が減らせます。
またお腹から声を出すことになり大きくまっすぐな声が出せるようになります。


応用

上で紹介した腹式呼吸がしっかり出来るようになったらこの項目も試してみて下さい。

  1. 腹式呼吸を5回程ゆっくり行います。
  2. 次に腹式呼吸と同じようにお腹に空気を吸い込みます。
  3. このお腹に吸い込んだ空気をそのまま胸に吸い上げるようにし、
    腹式呼吸をしたまま胸式呼吸をします。
  4. 息を吐き出す時はお腹→胸というように徐々に吐き出していきます。
  5. これをゆっくりと繰り返してください。

これを全体呼吸といい、空気の袋が広がり普段より多く空気が身体に入るようになり、
ロングトーンが長く出来るようになったりします。