この作品の中で何度も登場する言葉、"世界"。
私たちは普段この"世界"という言葉で色々なものを比喩します。
例えば今私たちが生きているこの場所、時間。
小説や映画、時には音楽にも表される物語。
様々な"世界"の定義がある中、
この作品では一人一人の中に在る"世界"を表しています。

その世界を構成する考えや好き嫌いはそれぞれ違います。
例えば人はその考えで幸せになったり、不幸になったりもします。
勿論他の、外からの刺激で嫌な事が起きたりもしますが、
それですら誰かの世界、思いが関わっているのかもしれません。
もしかしたら自分の世界を楽園にするもしないも自分次第なんじゃないか。
そんな一つの考えからこの作品は生まれました。

自分がどれだけ汚い考えを、世界を持っていても、
実はそれは至極当たり前で純粋で、裏を返せば酷く美しいもので、
本当の美しさというものは、汚さと表裏一体の物なのかもしれません。

 

命が生まれた時、その世界には何もありません。
まるで物語が描かれていない、真っ白なノート。
一枚、また一枚、ページが重なって世界は作られて行く。
これから描かれる物は綺麗な物だけではないけれど、
それでも良いものであるように。

 

真っ白なノートにはいつか線が引かれる。
しかしそれは世界を二つ、三つと分けて行く。
言葉が、知識が、世界に隔たりを作る。

これには人と人、自分の中の隔たりだけではなく、
国と国の隔たりも意識して書いています。
どちらかといえばそちらの意味合いのが強く出ているかもしれません。

人間という同じ存在なのに、
考えること、言葉、姿が違うだけで線を引いて、拒絶する。
愛する人と引き裂かれて、向こう側には行けない。
目には見えないけれど、確かにそこにある見えない壁。

 

この世界には何でもある。
何でも作られて、そして捨てられていく。
沢山の物で溢れているのに、自分が探す物は見つからない。
愛は一体どこにあるのだろう?どんな形をしているのだろう。。

捨てられるのは物だけではなく、
言葉も生まれては消えて行きます。
これはふとツイッターをしている時、
画面に表示された言葉が次々と言葉に押し流されて行くのを見て、
考えついたフレーズでした。

愛に形がないなんて誰が決めたのだろう?
言葉だったり、物だったり、人それぞれに愛はあるはずだ。
自分にとってそれは愛する人なのだけれど、
近くにありすぎて今はまだ気づいていない。

 

人は一人一人違うのに、そんな事わかっているのに、
それを認められない、受け入れられない。
他の色が混ざる事を恐れ、嫌悪し、拒絶する。
そんな自分さえ、拒絶する。

性格、考えだけではない。
肌、瞳、髪。見た目の色の違いをも拒絶される人々。
違うという事は当たり前のことなのに、今でも存在する差別があります。
そんな事もこの歌詞に混めています。

時間がかかっても良い、少しづつで良い。
愛する人が出来たから、愛する人を受け入れたいから、
たとえ自分の考えが汚く、穢れているように感じても、
それでも愛する人を守る為に綺麗になりたい。

 

嫌な思いや、言いたくない言葉は身体の中を巡る。
いつの日か言葉になるか、涙に変わるまで。
そうして自分をどんどん嫌いになって、
自分が自分の世界を汚いと思ってしまうのは、
自分自身がそう思ってしまうから。
自らが思えばその世界はいつでも楽園になる。
だから、自分を愛して、好きになって。
いつか終わってしまう人生だから、せめて一時でも鮮やかに。